申餅(さるもち)は、下鴨神社の名物菓子
丹波大納言小豆と餅米を用いて、小豆のゆで汁でついた餅菓子
お餅の中には小豆の粒が残り、上品な甘さが醸し出される
明け方の一瞬だけ空がほんのりとあかね色に染まる様子を表しているという「はねず色」をしており
命の生まれる瞬間を表す縁起物といわれています
賀茂祭(葵祭)の申の日に食べることで身体を清め、邪気を取り除き、気をいただき、
元気に無事息災に過ごせるように祈願されたことが名前の由来
明治維新による廃止まで
下鴨神社境内の茶屋「さるや」で提供されていた
江戸時代の文献「出来斎京土産」には、下鴨神社の様子が描かれており、
みたらし団子とともに紹介されている
2010年(皇紀2670)平成22年
和菓子店「あずき処 宝泉堂」により、下鴨神社の宮司の口伝をもとに復元された
原材料は丹波大納言小豆、餅米、砂糖