道真の登天石(みちざねのとうてんいし)は、水火天満宮の境内に置かれている霊石
菅原道真の神霊が降り、都の天変地異を鎮め、再び天に登っていった神石とされる
平安時代中期
菅原道真の無念の死後、都は天変地異が相次ぎ、その原因が菅原道真の怨霊とされた
醍醐天皇は、菅原道真が師と仰いでいた延暦寺の法性坊尊意僧正(ほうしょうぼう そんいそうじょう)を召して祈祷させようとする
雷雨の中、尊意僧正が、御所に向かう途中、
鴨川が氾濫しており、天に向かい神剣をかざし、川に向かって祈ると、
急に鴨川の水位が下がり、二つに分かれた水流の間から石が現れ、
その石の上に菅原道真の神霊が現れると、たちまち雷雨が止み、菅原道真が天に登っていったといわれる
その菅原道真の神霊が降り、再び天に登っていった石を「登天石」と称される
<水火天満宮>
最初の水火天満宮
法正坊尊意僧正の屋敷跡といわれる
923年(皇紀1583)延長元年
醍醐天皇の勅命により、水の難・火の難を退けるために菅原道真を祀ったのが由来