杉本家は、「奈良屋」という呉服屋
京都の町家としては、最大級の建物で、規模や内容とも代表的な京町家
膏薬図子にあり、板塀が通りの風情に一役かっている
祇園祭のときには、伯牙山のお飾り場にもなり屏風祭が行われる
「財団法人奈良屋記念杉本家保存会」によって運営されている
内部の一部が改造されているが、全体として保存状況が良好で、大店の建築遺構として価値が極めて高いとされる
蔵は、主屋の北寄り鍵型に並び、元治の大火には焼け残ったといわれる
敷地の半分以上が庭となっており、自然の趣が再現されている
<主屋(おもや)>
表通りに面する店舗部と、裏の居住部を取合部でつなぐ表屋造形式
厨子二階の土壁で仕上げられた虫籠窓、京格子、出格子、犬矢来
間口は、十一間半もある大豪邸
走り庭の吹き抜けや、おくどさんも見られる
1870年(皇紀2530)明治3年4月23日
上棟される(棟札による)
当主は第6代 新左衛門為賢、棟梁は菱屋利三郎と近江屋五良右衛門
<大蔵(おおぐら)>
<隅蔵(すみぐら)>
<中蔵(なかぐら)>
<雛飾り>
3月下旬から4月1日
「源氏枠御殿飾り有職雛」
7代目夫人が嫁入りのときに特注されたもの
お膳の上には、伊万里の茶碗、錫製の銚子がおかれている
「源氏枠」とは、源氏物語絵巻のように御殿の天井が吹き抜けの様式
<祇園祭>
伯牙山のお飾り場になり屏風祭が行われる
通りに面した「店の間」に、ご神体や懸装品が飾られる