<走り庭・通り庭>
京町家などにおける、入口から裏口まで続く土間
風の通り道の役割もある
玄関部分、おくどさん(台所)部分、奥の間部分などに分けられる
<嫁隠し>
走り庭の、おくどさん(台所)の手間に設けられる衝立(ついたて)
走り庭を表向きと、生活空間を区切るもの
玄関部分から、これ以上奥へは、親しい人でも、家の人の許可がないと入ってはいけない暗黙の習慣がある
酒屋や八百屋など、日常世話の出入りの人は奥まで入っていくが、嫁隠しの前に立って声をかける
声をかけられた後、衝立の向こうで、身なりを整える余裕ができる
家が大きくなると、それに合わせて、幅半間ほどの嫁隠しで仕切られる