追い出しあらめ(おいだしあらめ)は、8月16日に、あらめ(荒布)を炊いて仏壇にお供えをし、
あらめのゆで汁を門口にまいて、精霊さんがこの世に未練を残さないように冥土にをお送りするする風習
毎月8の付く日には、あらめとお揚げの炊いたんが、おばんざいとして欠かさない
あらめ(荒布)は、海藻の一種で、昔から食用とされてきた
多年生の海藻
比較的温かい地方の、水深5〜10m程の岩場に群生する
1年目の葉の大部分は枯れてしまい、2年目に一人前に生育される
大きくなると1〜2m位になる
特産地は、伊勢志摩、瀬戸内海、三陸地方沿岸
わかめのように養殖ができない
アルギン酸の原料となるため、夏によく採取される
<毎月8の付く日>
あらめは、毎月8の付く日のおばんざいとして欠かせぬ食材とされてきた
<あらめの炊いたん>
あらめを柔らかくなるまで水で戻す
そっとすくい、いかき(ざる)にあげて2〜3回程すすぐ
昆布だしの中にあらめを入れ、砂糖、薄口・濃口醤油で味付けをする
ひと煮立ちしたら、刻んだお揚げを入れ、少し炊き、かつおぶしを入れる
<五山の送り火>
五山の送り火を、酒杯に映し出して飲むと無病息災でいられるといわれる
送り火の燃え炭を奉書紙でくるみ、水引で結って玄関先に吊るすと厄除けとになるといわれる