生間流式包丁(いかまりゅうしきほうちょう)

生間流式包丁(いかまりゅうしきほうちょう)は、宮中料理・武家料理を伝える日本料理の一流派

「包丁式」とは、料理に関する作法、故実や調理法などを総称して称される

鎌倉時代源頼朝から生間姓を賜り、足利家・織田家・豊臣家に仕えたとされる

明治時代まで八条宮(桂宮)家の料理人を務めた

【生間流式包丁の歴史・経緯】

【式包丁】

 烏帽子、袴、狩衣姿で、
 まな板の上の魚や鳥に、一切手を触れず、包丁刀と真魚箸(まなばし)(先の尖った長い鉄製の箸)だけを使ってさばき、
瑞祥(ずいしょう)(めでたいこと)を表すように盛り付けられる
 直接手で触れた食材は「穢れ」につながるといわれる
 瑞祥を表すために、素材には鯛や鯉などが用いられることが多い

 <四条流包丁式
 料理・包丁の神さんとされている藤原山蔭が創始

 藤原山蔭は、平安時代初期、光孝天皇の命により式包丁を任せられ、宮中料理の調理法や作法などを整え、
見事な包丁さばきで魚を切ることや、さばいた後の食材を綺麗に並べる(盛り付ける)ことを発案した人物だといわれる

 生間流は、四条流包丁式から分かれた流派の一つ

【生間流式包丁の祭事】

 <吉田神社末社 山蔭神社 例祭>
 5月8日
 料理・包丁の神さんとされている藤原山蔭が祀られている
 飲食業や料理に関する事業の発展と繁栄が祈願される神事
 飲食業に携わる方や食品関係者が参拝される
 生間流による式包丁が奉納される

 <祇園祭 式包丁奉納>
 7月15日 10時 八坂神社にて
 日本式包丁道生間流により式包丁が奉納される

 <貴船の水まつり
 7月7日(7日が日曜日の場合は8日) 貴船神社にて
 本宮にて、生間流家元により式包丁が奉納される


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