カレイ(鰈)は、カレイ目カレイ科に分類される魚類の総称
沿岸の浅い海から水深1000mの深海までに生息する海水魚
砂や泥の海底に生息し、海底に潜むのに適した平たい体をしている
2つの目が体の右側の面にあるのが特徴
雛祭では節句料理として「姫鰈(ひめがれい)」が食べられる
<目の位置>
一般に「左ヒラメ、右カレイ」と称されるように、右側に目がそろっている
ヒラメやカレイは、孵化後10日目ぐらいまでは、普通の魚と同じように頭の左右に一つづつ目があり、
背びれを上にして泳いでいる
体長10mmぐらいに成長すると、眼が移動しはじめ、30日ぐらいで、左眼が背ビレの直前、頭部の正中線上へ移動する
目のある側に色素が集まり、褐色に変化していく
40日ぐらいで、移動が完了し、白い裏側を下にして海底生活を行うようになる
<産地>
山陰から北海道にかけての日本海側を多く、全国的に漁獲がある
最も漁獲量が多いのは北海道、島根県、兵庫県
大分県日出の「城下カレイ」など、地方によって呼び名も味も旬もさまざま
<品種>
40種類以上の種類がある
旬は種類、地方によってさまざま
マガレイ・マコガレイ・メイタカレイ・ババカレイ・石ガレイ・ナメタガレイ・ヤナギカレイ・ムシガレイ・アカカレイ・
アサバカレイ・ホシガレイなど
<料理>
表面にぬめりがあり、腹に張りがあるものを選ぶのがよいとされる
冬の、特に産卵前の時期のメスは大きな卵巣をもっており、「子持ちガレイ」と称される
日本料理では、多くの場合、魚の頭を左に配膳されるが、カレイは頭を右に配膳される
刺身・寿司: あっさりとした食味ながらほんのり旨みを感じさせてくれ、シコッとした歯触りを楽しめる
えんがわ(背鰭(せびれ)と臀鰭(しりびれ)の軟条(ひれすじ)を動かす筋肉)
焼きもの: 一夜干し、塩焼き、ポアレやムニエル、ピカタ
煮付け: やや濃いめの味付けのものが好まれる
揚げもの: 天ぷらや唐揚、骨だけはニ度揚げにするとよい
<笹かれい(ささかれい)・若狭かれい(わかさかれい)・姫鰈(ひめがれい)>
ヤナギムシガレイの生干しのこと
形が笹の葉に似ている
若狭地方で水揚げされて、生干し(一夜干し)にされて京都まで運ばれた
身に甘みがあるとされ、京都では美味で高級な魚とされている
特に、秋から冬にかけての産卵前のものは身も厚く、脂ものって特に美味しくなる
雛祭の節句料理として「姫鰈(ひめがれい)」を食べる