おから

おからは、食品の一種

豆腐を製造する過程で、大豆から豆乳を絞った後に残ったもの

別称:卯の花(うのはな)、雪花菜(せっかさい)、きらず、大入り(おおいり)

【おから】

 おからは、豆腐を製造する過程で、大豆の有用成分であるタンパク質を豊富に含む豆乳を絞った後に残ったもの

 江戸時代から、豆腐屋が無料で分け与えたり、捨てたりすることもあり、庶民が安価で手に入れられる食品であった

 現在は、品質の劣化が早く日持ちがしないため、ほとんどが産業廃棄物として処理されてしまっている

 <栄養>
 非常に栄養価が高い食材
 乾燥おからの成分は、粗蛋白質が約25%、粗脂肪は約10%、粗繊維が約15%、可溶無窒素物が約30%
 脳の記憶力を高めるホスファチジルコリン(レシチンとも)が豊富に含まれているといわれる

【名前】

 「おから」は絞りかすの意味がある
 「から(殻)」に丁寧語の「お(御)」をつけたもの

 「から」は、空に通じるとして忌避され、縁起を担いで別称で称されることも多い

 <別称「卯の花(うのはな)」>
 卯月(4月)に咲く卯の花に、見た目が似ていることから称される料理
 おからをベースに、油揚げ、椎茸、にんじんなど、その地域で様々な食材が混ぜ込まれる

 <別称「雪花菜(せっかさい)」>
 ユキノシタ科の落葉低木の空木(うつぎ)の別名

 <別称「きらず」>
 包丁を使わず切らずに食べられるところから称される
 「来月も変わりなく、良いご縁が切れないように」というげんをかつぎ毎月月末に食べられる

 <別称「大入り(おおいり)」>
 おからは、「炊く」とはいわず、炒る(いる)ように料理をすることから、「入る」に通じて縁起が良いとされる
 芸能において、「おから」が空の客席を連想させるとして嫌われ、「大入り」と称された

【その他】

 <月末に食べる
 京都では、節句や月の決まった日などに決まったものを食べる食習慣があり、
 毎月、月末には、おからを食べる
 「きらず」という名称から「来月も変わりなく、良いご縁が切れないように」という意味があるといわれる


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