四条流包丁式(しじょうりゅうほうちょうどう)
四条流包丁式(しじょうりゅうほうちょうどう)は、
平安時代から伝えられる日本料理の流派
「包丁式」とは、料理に関する作法、故実や調理法などを総称して称される
「庖丁道」とも称される
藤原山蔭が、光孝天皇の勅命により包丁式(料理作法)を定め、「包丁の神、料理・飲食の祖神」として信仰されている
【四条流包丁式の歴史・経緯】
【四条流包丁式の流派】
鎌倉時代中期
中御門流 持明院 基家の三男で、園家を興した園基氏が、四条流を学んで別派を興し「四条園流」と称される
(園基氏は、
華道にも通じ、青山流を創始した)
室町時代
足利将軍家に仕えた四条流包丁人(料理人)大草公次(三郎左衛門)が「大草流」を創始する
室町時代末期
細川晴元に仕えた四条流包丁人が「
進士流」を創始する
江戸時代
三河松平氏に仕えていた四条流四条流包丁人 園部和泉守が、
松平元康(
徳川家康)が江戸幕府を創始すると、「四条園部流」として江戸幕府の台所を司る
【その他】
<四条流包丁書>
室町時代後期
四条流をまとめた料理書で、当時の日本料理の素材や調理法を知る貴重な史料
俎(まな板)の名所・寸法などから、具体的な料理法、箸・膳の飾り方なども記載されている
<四条流包丁儀式>
藤原山蔭が、鯉をさばいたといわれる伝統的な技法
烏帽子・直垂をまとった姿で、
包丁と真魚箸(まなばし)のみを用いて、鯉・鯛・鰹など、素材に一切手を触れることなくさばいていく
各地の神事などで奉納される
<
吉田神社末社 山蔭神社>
藤原山蔭は、吉田神社の創始者でもあり、
日本のあらゆる食物を始めて調理調味づけた料理人の始祖として、
「包丁の神、料理・飲食の祖神」として信仰され祀られている
【京都検定 第4回3級】