<神饌物>
ごぼうは、神前に供えられる神饌の基本的な食材とされる
<縁起物>
ごぼうは、地中にまっすぐ深く根を張ることから、家族や家業が土地に根付き、安泰に代々繁栄するよう祈願された
形や色が、豊作の象徴とされる黒い瑞鶏(ずいちょう)に似ているため、豊作を祈願された
軟らかく煮たごぼうを、叩いて身を開いて調理することから「開きごぼう」と称され、新年の運を開くとされる
ごぼうは、悪い血を取り除く効能があるともいわれる
<お節料理の三種>
正月を祝うお節料理の中でも特に重要な三種の一つとされる
ごまめ、数の子、たたき牛蒡
ごぼうは、お煮しめや、八幡巻き、きんぴらごぼうなど、他のお節料理にも用いられる
宮中では、お正月に、ごぼうが用いられているはなびら餅が配られていた
<作り方>
ごぼうを洗い、皮をはがして、3〜5cmほどの長さに切る
水にさらしてあくを抜く
お酢を入れた熱湯で5〜10分ほどゆでる
ゆでる前、または後に、ごぼうを延べ棒(包丁の峰など)でたたき、繊維を砕いて軟らかくする
味付けは甘酢、ごま酢、醤油煮など様々で、ゴマを入れてまぜ合わせる