丹波大納言小豆(たんばだいなごんあずき)は、温暖な気候で、霧深く、昼夜の温度差が大きい丹波地方でのみ採れる小豆
上菓子には欠かせない貴重な小豆
年間約600tしか収穫されず、「幻の小豆」と称される
粒が非常に大きく俵形をしていて、光沢があり、風味香りに大変優れている
皮は薄いが、いくら煮ても皮が割れず、かすが残らず、糖分があり、美味しさに優れている
<名前の由来>
いくら煮ても皮が割れないことから、切腹をさせられることがない公卿の身分「大納言」にたとえられる
小豆(あずき)は、マメ科の1年草 約50種の品種がある
9月〜10月にかけて収穫される
色は、赤が多く、白や黒、緑などの小豆もある
古代中国の薬学書によると、小豆の煮汁が解毒薬として用いられていた
日本では、「古事記」や「日本書紀」などに栽培されていたことが記載されている
「延喜式」などには、
宮中の儀式に使われたこと
正月15日に小豆粥を食べて邪気を祓ったことなどが記録されている
<主な用途>
こし餡、つぶし餡、小豆羹
鹿の子、お赤飯、乾燥餡など
おせき餅
<主な栄養素>
糖質
ポリフェノール 皮膚のシワやシミ、老化現象防止
鉄分 めまいや貧血、疲労回復
食物繊維 便秘の解消
サポニン サラサラ血液、コレステロール除去
ビタミン 脚気防止、細胞、皮膚、髪、爪などの成長