じゅんさいは、深泥池の水生植物群落(天然記念物)にも自生している京の伝統野菜
茎と葉の背面に寒天のような粘液を分泌し、若芽・若葉は吸物の具などに用いられる
澄んだ淡水の池沼に自生し、葉を水面に浮かべ、夏、水面に紫紅色の花を開き、卵形の実をつける
ゼリー状の透明な粘膜に覆われていて、淡白な味と、ツルンとした舌触りがある
若芽・若葉は吸物・みそ汁の具などに用いられる
三杯酢・わさび醤油・天ぷらなど
多年生の水生植物
葉は、互生・楕円形・長さ5〜12mm・裏面は紫色
葉柄は、裏側の真ん中に着く盾形であり、蓮(ハス)の葉と同じ付き方
地下茎は、水底の泥の中にある
茎が水面まで伸びて葉を水面に浮かべる
茎の先端の芽の部分や若葉の裏面は寒天質の粘液で厚く覆われ、ぬめりがある
花は、6〜8月、茎から水面に伸びた柄の先につき、直径1〜2cm
花弁・がく片は、3枚ずつ
<万葉集>
「わが情 ゆたにたゆたに 浮ぬなは 辺にも奥にも よりかつましじ 」
「ぬなは(沼縄)」が、じゅんさいのこと
初夏の季語とされている
<秋田県山本町>
沼と水が豊富で、生産量日本一を誇る
<京ことば>
「どっちつかずで、どらえどころのない人」のことを「じゅんさいな人」という