頭芋は、最初に植えられる芋の事で「親芋」とも称される
親芋から、子芋、孫芋とできてくる
芋の品種としては、里芋や八つ頭、えびいもなどが用いられる
一般的に、子芋に比べ粘りは少なく、ホクホクした食感になる
<殿芋>
京都では、京の伝統野菜でもあるえびいもの親芋が用いられ、「殿芋」とも称される
古くから正月元旦の縁起物として、頭芋をお雑煮の中に入れて食べる風習がある
大きい頭芋を切れ目を入れないで椀に盛られる
子孫繁栄と、人の上に立つ「頭(かしら)」になるように祈願される
くわいと共に、芽が出るものなので、「芽が出るように」という意味もある
かつては、一家の主と長男だけが食べたといわれる
白味噌仕立てのお雑煮のお椀の中に、大きな芋がごろんと一個入り、
一人で丸ごと一個を食べなければならず、それからでないとお節料理に手がだせない