九条ねぎは、南区九条地区の特産の青ねぎ(葉ねぎ)の一種
ネギ属の葉ねぎ
葉肉が薄くて軟らかく、耐寒性、耐暑性がある
葉の内側にねばりが多く、甘味があり、香りもよい
11月〜2月頃が、寒さで、特有のぬめりと甘味が増す
2系統の品種がある
色の濃い太めの品種(太ねぎ・黒種)
浅黄色でやや細めで株分かれしやすい品種(細ねぎ・浅黄種)
太ねぎは、直径2㎝、長さ80㎝以上
細ねぎは、株元が数本に分かれ、長さ80㎝以上
太ねぎは、すき焼きや鍋物
細ねぎは、うどんやそば、お味噌汁の薬味
カルシウムやリン、鉄分、ビタミンA(カロチン)、ビタミンB1、B2、Cなどを含み栄養価に優れている
ビタミンA(カロチン)は、緑の葉の部分にしか含まれていない
アリシン、硫化アリル、イオウを含み薬味として用いられる
アリシンは、揮発性の成分で、ニンニクや玉ねぎにも含まれ、ねぎ独特の刺激臭を持つ
血行を良くし、体を温め、肩こりや疲労の蓄積を防ぎ、神経を鎮め、体調を整える
ビタミンB1の吸収を促進し、疲労回復や風邪にも効果がある
熱に弱く、長く煮込むと効力は減り、甘み成分に変化する
水に溶ける性質があり、水にさらす場合も短時間にする
硫化アリルは、局所刺激作用や制菌、発汗、緩下、駆虫などの効果がある
乳酸を分解する効果があり、ビタミンB1の吸収を促進する
風邪、下痢止めなどにも用いられてきた
イオウは、鎮静効果があり不眠に効果がある
原産地の中国では、紀元前から栽培され、
体をあたため、疲労を回復する薬用植物として用いられてきた
<毎月21日>
弘法大師 空海が、大きなヘビに追いかけられたとき、葱畑に隠れて難を逃れたという故事があり、
東寺近くの農家の人々は、縁日にあたる21日の弘法さんの日は葱畑には入らない
その日に葱を食べると一家に不幸が起こるといわれる