九条ねぎ(くじょうねぎ)(Kujyou Negi)

京の伝統野菜の一つ
ブランド京野菜の一つ

種まき:10月頃
育苗:翌3月頃まで
定植:8月下旬
収穫:11月〜2月頃

主な産地:京都市南区九条


 九条ねぎは、南区九条地区の特産の青ねぎ(葉ねぎ)の一種

【九条ねぎの歴史・経緯】


【九条ねぎの特徴】

 ネギ属の葉ねぎ
 葉肉が薄くて軟らかく、耐寒性、耐暑性がある
 葉の内側にねばりが多く、甘味があり、香りもよい

 11月〜2月頃が、寒さで、特有のぬめりと甘味が増す

 2系統の品種がある
 色の濃い太めの品種(太ねぎ・黒種)
 浅黄色でやや細めで株分かれしやすい品種(細ねぎ・浅黄種)

 太ねぎは、直径2㎝、長さ80㎝以上
 細ねぎは、株元が数本に分かれ、長さ80㎝以上

【九条ねぎの用途】

 太ねぎは、すき焼きや鍋物

 細ねぎは、うどんやそば、お味噌汁の薬味

 カルシウムやリン、鉄分、ビタミンA(カロチン)、ビタミンB1、B2、Cなどを含み栄養価に優れている

 ビタミンA(カロチン)は、緑の葉の部分にしか含まれていない

 アリシン、硫化アリル、イオウを含み薬味として用いられる
 アリシンは、揮発性の成分で、ニンニクや玉ねぎにも含まれ、ねぎ独特の刺激臭を持つ
 血行を良くし、体を温め、肩こりや疲労の蓄積を防ぎ、神経を鎮め、体調を整える
 ビタミンB1の吸収を促進し、疲労回復や風邪にも効果がある
 熱に弱く、長く煮込むと効力は減り、甘み成分に変化する
 水に溶ける性質があり、水にさらす場合も短時間にする

 硫化アリルは、局所刺激作用や制菌、発汗、緩下、駆虫などの効果がある
 乳酸を分解する効果があり、ビタミンB1の吸収を促進する
 風邪、下痢止めなどにも用いられてきた

 イオウは、鎮静効果があり不眠に効果がある

 原産地の中国では、紀元前から栽培され、
 体をあたため、疲労を回復する薬用植物として用いられてきた

【その他】

 <毎月21日>
 弘法大師 空海が、大きなヘビに追いかけられたとき、葱畑に隠れて難を逃れたという故事があり、
東寺近くの農家の人々は、縁日にあたる21日の弘法さんの日は葱畑には入らない
 その日に葱を食べると一家に不幸が起こるといわれる


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