京たけのこ(KyoTakenoko)(Bamboo Shoots)
京の伝統野菜の一つ
ブランド京野菜の一つ
イネ科タケ亜種
収穫出荷時期:3月中旬〜5月頃
主な産地:西山(長岡京市)
主な品種:孟宗竹
春の代名詞ともいえる筍(竹の子)
野菜ではないが、京の伝統野菜として定義されている
京都西山は、日当たりのいい丘陵や段丘が多く、水はけのよい酸性土壌が、筍(竹の子)の恵まれた名産地になっている
京たけのこは、皮が白く、アク・えぐみがなく、柔らかい歯ごたえで、特有の甘みがあり日本一の評価を得ている
【京竹の子の由来】
【京竹の子の朝堀り】
顔を出した竹の子が、空気にふれ光にあたると乾燥して硬くなり、味が落ちるために、
朝の薄暗いうちに、竹の子が地面に現れる直前、「ほり」と称される京都独特の農機具を使って掘取られる
竹の子畑の中で、小さな表面の割れ目を見つけ出し、竹の子の先がほんの少し見えるくらいに土を掘る
竹の子の先を見ただけで、大きさやどこに「ほり」を当てればいいかを判断し、
少し離れたところから地中に「ほり」を突き刺し、竹の子と地下茎をうまく切り離される
【京竹の子の栽培】
<竹の子畑>
冬期に、たけのこ畑一面に、稲藁が敷き詰められ(敷わら)、その上に保水力のある赤土を重ねて(置土)、
布団のようにふわふわした土の中で育てられる
表面が土で覆われるので、雨も土の中に良くしみ込み、竹の地下茎の水分補給が充分に行われる
土の下に敷いた藁(わら)の間には空気が含まれ、水はけも良く、稲藁が腐り肥料になっている
柔らかい土の中を伸びてくるので、肉質も柔らかく育つ
<ムシャクシャ狩り>
収穫時期に、親竹にするために残す竹と、収穫する竹の子を見極められる
収穫時期の終わりに、か細い竹は、親竹を育てるために刈り取られる
10月の中頃まで、2日に1度、草引きとムシャクシャ狩りが行われる
残された親竹の間隔は、2m以上となり、お互いの成長を邪魔せず、日も良く差し込むようになる
<芯止め>
5月の中頃、5,6mに成長した親竹は、先端が折られる
葉や枝の成長を止めて、根の成長を助け、
親竹の高さを低くして、下の方まで太陽の光を浴びさせ
風で、竹が折れるのを防ぐ
【京竹の子の栄養】
血圧を下げ、新陳代謝を活性化させ、脳の働きをよくさせる野菜
たん白質と炭水化物を多く含み、血圧を低下させるミネラル「カリウム」が豊富
新陳代謝を高めるうま味のもとのアミノ酸「チロシン」を含み、
脳内物質のドーパミンの生成を促し、ボケ防止に役立つといわれる
コレステロールの吸収や血糖値を抑制する「植物繊維」も多く含む
たけのこの皮には防腐効果があり、昔からおむすびなどを包んで持ち運ぶのにも使われていた
【筍料理】
乙訓の筍は、皮が白くて中身が柔らかく味が良いのが特徴
<わさび刺身>
<若竹煮>
<竹の子煮付け>
<竹の子木の芽和え>
<わかたけ梅肉和え>
<わかたけの吸い物>
<竹の子ご飯>
【竹の子の選び方】
適度に湿り気があって、皮にツヤと光沢があり、太めで短くずっしりとした重みがあるものが選ばれる
根元に赤い斑点がないものが新鮮
筍は、時間とともにえぐみが増すため、すぐに皮のまま水洗いし、先端を切り落として、縦に一本包丁目を入れて、
皮付きのままゆでられる
ぬかを入れると旨味を逃がさずに、アクだけ抜くことができる
<春筍(しゅんじゅん)>
「早春の朝掘り筍」から名付けられた乙訓産の京たけのこ
【京都検定 第5回3級】
【京都検定 第23回3級】
【京都検定 第13回2級】
【京都検定 第17回2級】