はねず踊り(はねずおどり)は、随心院のはねず(薄紅色)の梅が咲くころに行われる小野小町を偲ぶイベント
前庭の梅林で、はねず衣装の小野小町と深草少将に扮した少女達が踊りを披露する
<はねず踊り>
11時・13時・15時から約1時間行われる
深草少将の百夜通い伝説をモチーフにしたものだが、明るい結末に変えられている
作曲家:大橋博、舞踏家:森本博子の協力による
小野小町のもとに100日間通いつめる約束をしていた深草少将は、99日目の夜、
大雪のために他の人に代わってもらった
ところが、その夜、小野小町は「百夜には足りないけれどお上がりなさい」と家に招き入れる
それで代人を立てたことがバレてしまい、深草少将は振られてしまい、
小野小町は、深草少将のことをすっかり忘れ、里の子供達と遊んで老後まで楽しく暮らしたという
<奉納行事>
狂言「土蜘蛛」、白拍子による今様など
<小野梅園>
薄紅色(はねず)だけでなく、濃い赤・白・桃色、花びらも二重・一重などの梅花が咲く梅林
枝には、和歌や俳句を書いた短冊が吊るされている
<榧の木(かやのき)>
小野小町は、深草少将が通い続けた日数を、榧の木の実で数えていたといわれる
随心院の周辺には、数株の古木が育っている