地蔵盆(じぞうぼん)は、地蔵菩薩の縁日(8月24日)に行われる、子供たちを中心とした町内会の行事
寺院に祀られている地蔵菩薩ではなく、道祖神信仰による街角(辻)のお地蔵さんが対象となっている
「地蔵会(じぞうえ)」「地蔵祭」と称されていたが、8月24日が裏盆にあたることから、
盂蘭盆にちなんで地蔵盆と称されるようになったといわれる
明治維新の廃仏毀釈で地蔵が撤去され、地蔵盆も禁止された時期もあった
地蔵菩薩は、親より先に亡くなった子供が賽の河原で苦しんでいるのを救うといわれる
このことから、子供たちはお地蔵さんにお詣りし、加護を祈願する
お地蔵さんのある町内では、お地蔵さんの像を洗い清めたり、新しい前垂れを着せたり、
化粧をするなどして飾り付けて、灯籠を立てたり、お供え物をしたりして祀られる
お地蔵さんのお供え物は、集まってきた子供たちに配られる
近年では、お菓子や料理などが振る舞われたり、福引などの催し物が行われたり、
水風船釣りや輪投げ、スイカ割り、など簡単な遊びなどが行われたり、子どもたちの夏休み最後のイベントになっている
<珠数繰り(じゅずくり)・珠数回し>
玉が大きくて長い珠数を子供達みんなで回す行事が行われるところもある
<ふごおろし>
福引のときに、景品を渡す方法
畚(ふご)とは、竹や藁で編んだ籠(かご)のこと
会場となっている家の2階から、ふごがロープで地上へ吊るされている
そのふごに、福引の引換券を入れると、引き上げられ、2階で景品がふごに入れられ降ろされる
どんな景品なのか、2階からふごに入れられて降りてくるワクワク感の演出