曲水の宴(きょくすいのえん)は、あでやかな王朝衣装を着た男女が遣水(小川)の前に座り、
御題にちなむ詩歌を詠み短冊に記し、上流から流れてくる杯の酒を飲み干す催し
古代中国 周公の時代に始まったといわれる
奈良時代から平安時代中期まで
朝廷の正式な年中行事として行われていたもの
後に、藤原道長や藤原師通などの貴族が主催して行うようになったといわれる
<城南宮>
4月29日、11月3日の春秋の年2回
神苑内の平安の庭で行われている
琴の音がながれ、白拍子の舞が行われている中、
色とりどりの狩衣(かりぎぬ)や小袿(こうちき)の衣装を着た貴族が、
ゆるやかに曲がり流れる遣水(やりみず)(小川)を前にして座り、
上流から、水干姿(すいかん)の童子が朱塗りの盃にお神酒を注ぎ羽觴(うしょう)に載せて流す
羽觴(うしょう)とは、おしどりの姿をした酒盃の台のことをいう
歌人は、上流から流れてくる羽觴が自分の前を流れ過ぎる前に、
その日のお題にちなんだ詩歌を詠んで短冊に記し、目の前に流れてきた羽觴を取り上げ酒盃のお酒を飲み干す
その後に、別堂で宴が設けられて、詩歌が読みあげられて披露される
<上賀茂神社 賀茂曲水宴>
4月第2日曜日
斎王代陪覧に従い、雅楽や爭曲が演奏される中、当代一流歌人によって和歌が詠まれ、冷泉家時雨亭文庫の方々により披講される
1182年(皇紀1842)寿永元年
神主重保(しげやす)により、歌人を15名ほど招いて行われたことが由来
1960年(皇紀2620)昭和35年
皇太子殿下御誕生を記念して再興される
1994年(皇紀2654)平成6年
皇太子殿下御成婚・平安建都千二百年記念・上賀茂神社第41回式年遷宮の奉祝行事として復活する