松ヶ崎題目踊り・さし踊りは、五山の送り火の「妙」「法」が灯される松ヶ崎山のふもとの涌泉寺で行われる
日本最古といわれる盆踊り
住職が、松ヶ崎一帯に合図の太鼓を打ち鳴らして歩き廻り、住民が涌泉寺に集まってくる
中心に大太鼓2基がおかれ、独特のばちさばきで打ち鳴らされる
大太鼓の両側に、男性組と女性組が向かい合ってお題目を掛け合い唄う
題目音頭を7回繰り返し、次に、一代諸経や歓陀音頭を繰り返し踊る
その周りを、男女がそれぞれ2重の輪になって、「南無妙法蓮華経」の哀調ある独特の題目を唱えながら、
ゆっくりとしたテンポで、交互に前に踏み出す足の上で扇子や団扇を表にしたり裏に返したりと翻しながら、
体を前にかがめるようにして踊る
女性は、両手で扇子を持ち、常にうつむきながらの踊りとなり、
男性は、片手を腰に置き上半身が立った踊りとなる
男女とも「妙・法」の字を染めたおそろいの浴衣を着て、
女の人はその上に三幅前垂れ(みはばまえだれ)をつけ、髪はつぶし島田に手ぬぐいをかぶる
音頭が優雅であり、「見る踊り」ではなく「聞く踊り」といわれている