大典記念京都博覧会(たいてんきねんきょうとはくらんかい)は、大正天皇の即位式(大正天皇御大典)を記念した博覧会
大正天皇の即位式は、1915年(皇紀2575)大正4年11月10日に行われ、その前後の2カ月間、岡崎公園で博覧会が開催された
岡崎公園には、会場ゲートの門柱(照明台座)が残されている
京都では、1871年(皇紀2531)明治4年より、ほぼ毎年、京都博覧会が行われていた
平安神宮の応天門を中心軸にして、岡崎公園を東側の第1会場、西側の第2会場の2つに分けられた
正門を入るとシンボルの万歳塔が建てられていた
<第1会場>
口の字型に、工業館・商工館が建てられ、そのなかに染織工業、化学工業などが展示された
北側には、機械館・参考館・食料館など建てられ、中心に園芸や農園が造られた
<第2会場>
メインに大礼館が建てられた
京都御所における即位大礼の紫宸殿での儀式の大模型がおかれた
即位大嘗祭の後、大饗の儀の舞楽を奏した万歳楽と太平楽の装束をした人形などが展示された
階上には、玉座の模型や参考品が陳列された
満州館や各地の売店などや、ショーを行う興行場などもあった
<大典記念京都博覧会門柱(照明台座)>
岡崎公園内の神宮通の東側に残されている
会場ゲートの門柱の跡
レンガ造の台座に、石組みの柱頭が載っており、電燈のポールが立てられていた
<京都駅>
駅前に、大緑門が建てられた
<四条大橋>
全ての橋欄・橋桁にイルミネーションが施された
<京都市電>
華やかに飾り付けられた花電車が10台ほど走った
<京都市市内>
「宝祖無窮」や「聖寿万歳」などと記された装飾塔などが立てられた