フジ(藤)は、マメ科フジ属のつる性の落葉木
<平等院(宇治市)>
観音堂の近くの藤棚
樹齢250年以上のノダフジ
花房は、1mほどある
<才ノ神藤公園(さいのかみ)(福知山市大江町)>
自然に自生したヤマフジ
推定樹齢450年
京都府天然記念物
<城南宮(南区)>
「室町の庭」に躑躅(ツツジ)とともにある
樹齢約150年
<鳥羽水環境保全センター(南区)>
約40本、120mの藤棚
<京都御苑 拾翠亭>
邸内の九条池にある藤棚
<青蓮院大日堂>
<退蔵院>
<長岡天満宮錦水亭>
<平安神宮>
<龍安寺>
<藤波神社(綾部市)>
「花は盛りに なりにけり 平城(なら)の都を 思ほすや君」
万葉集
大伴四綱(おおとものよつな)
「藤波(ふぢなみ)の 咲き行く見れば 霍公鳥(ほととぎす) 鳴くべき時に 近づきにけり」
万葉集
田邊福麿(たなべのさきまろ)
「ふるさとの 池の藤波 誰植えて むかし忘れぬ かたみなるらむ」
金槐和歌集
源実朝
「しはらくは 花の上なる 月夜哉(かな)」
松尾芭蕉
「瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ 畳の上に とどかざりけり」
正岡子規
<用途>
他のつる性植物と同様に、茎を乾燥させて椅子などの家具に加工される
<家紋「藤紋」>
藤の花や葉が図案化されている
下り藤・上り藤・藤巴・左一つ藤巴・九条藤
下り藤に花菱・上り藤に加の字・下りばら藤
石持地抜上り藤・八つ藤に唐花
など
平安時代に摂政関白を独占していた藤原氏から分かれた家が、その印として藤を家紋とした
公家の五摂家のうち、九条家・二条家・一条家が藤紋
公家の醍醐家・正親町家・裏辻家
武家利仁流では、加藤・斎藤・後藤・堀・村岡・長井・竹田など
武家秀郷流では、内藤・藤井・伊藤・安藤・近藤・佐藤・長谷川・五十幡・中野・川村・中岡など
その他、遠藤・藤本・藤沢・藤田氏
などが藤紋を用いている