蓮(ハス)は、スイレン目ハス科の多年性の、白やピンク色の花を咲かせる水生植物
仏教では、「蓮華(れんげ)」と称され、極楽浄土を象徴する花とされる
花托に蜂の巣状の果実が実ることから「蜂巣(はちす)」と称されてきたのが、
省略されて「はす」と称されるようになったといわれる
地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す
草高は、水面よりも高く、約1m
睡蓮の葉は、水面に上がらないことで区別できる
茎に通気のための穴が通っている
地下茎は、レンコン(蓮根)として食用にされる
葉は、円形で、葉柄が中央についている
撥水性があって水玉ができる「ロータス効果」が見られる
仏教では、「蓮華(れんげ)」と称され、極楽浄土を象徴する花
「極楽の七宝池に咲き輝く花」とされる
釈尊が蓮華の上で瞑想する絵が描かれ、
仏像を蓮華をかたどった台座に乗せたり、
厨子の扉の内側には、蓮華の彫刻を施されたりする
仏教で、蓮華で大切にされる理由は、
・蓮華は、水の中に生えているのに、撥水性があり水に濡れないこと
・泥沼で育つが、花が泥色に染まることがないこと
・ツボミのうちから、花の中に実をもっていること
<常花(じょうか)>
仏前に置かれる金色の木製の蓮華
<一蓮托生(いちれんたくしょう)>
死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想
地下茎は、レンコン(蓮根)として食用にされる
果実にもでん粉が豊富で、餡にして、月餅、最中などの菓子に加工されることもある
「蓮肉(れんにく)」という生薬として、鎮静、滋養強壮に用いられる
果実の若芽は、中心部から取り出して、茶外茶として飲用に使われる
「ハス茶(蓮花茶)」と称される蓮の花を使った茶も飲まれる
<象鼻杯(ぞうびはい)>
撥水性の葉と茎がストロー状になっていることから、葉に酒を注いで茎から飲むことができる
<花言葉>
「雄弁」「休養」「沈着」「神聖」「清らかな心」「離れゆく愛」
<蓮花(レンゲ)>
ハスの花のこと
7月の誕生花