桃(もも)は、バラ科モモ属の落葉小高木、または、その果実
花桃(ハナモモ)、源平花桃、枝垂れ花桃などと称される観賞用の桃の木がある
バラ科モモ属の落葉小高木
<花>
4月上旬頃に薄桃色の花をつける
白色から濃紅色まで様々な色のものがある
五弁、または、多重弁、多くの雄しべを持つ
花柄は非常に短く、枝に直接着生しているように見える
「桃の花」は春の季語
桃が咲き始める時期は七十二候において、日本は「桃始笑」と称される
<葉>
葉は花よりやや遅れて茂る
幅5cm、長さ15cm程度の細長い形で、縁は粗い鋸歯状
互生する
湯に入れた桃葉湯は、あせもなど皮膚の炎症に効くといわれる
7月から8月に実る
球形で縦に割れている
果実は赤みがかった白色の薄い皮に包まれている
果肉は水分を多く含んで柔らかい
水分や糖分、カリウムなどを多く含んでいる
痛みやすく収穫後すぐに軟らかくなる
「桃の実」は秋の季語
<邪気を祓う木>
中国においては、神仙に力を与える樹木・果実として「仙木」「仙果」と称される
邪気を祓い不老長寿を与える植物とされる
桃で作られた弓矢を射り、悪鬼除けをされる
桃の枝を畑に挿して、虫除けにされる
桃の実の図柄は、は長寿を示す吉祥図案とされる
<古事記>
伊弉諸尊が、黄泉の国から逃げ出す時に、桃を投げつけて、鬼女や黄泉醜女(よもつしこめ)を退散させた
伊弉諸尊は、その功を称え、桃に大神実命(おおかむづみのみこと)の名前を与えた
<鬼門>
鬼門には、魔を退治する力がある桃の木が植えられたりする
<桃太郎伝説>
鬼を退治するために、鬼門とは反対の方角の申(さる)(西西南)、酉(とり)(西)、戌(いぬ)(西西北)を連れて行ったといわれる
<寿老人>
不老長寿の象徴である桃の実を持っているものもある