南天(なんてん)は、メギ科の常緑低木
初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬にかけて赤色の小球形の果実をつける
漢名の「南天燭」を略して和名となった
高さは約2m、高いものだと4〜5mほどになる
葉は互生し、三回羽状複葉で、小葉は広披針形で先端が少し突きだし、革質で深い緑色
幹の先端にだけ葉が集まって付く
先端の葉の間から、花序を上に伸ばし、初夏に白い花が咲く
晩秋から初冬にかけて赤色(まれに白色)の小球形の果実をつける
<薬用>
南天の葉は、南天葉(なんてんよう)という生薬
健胃、解熱、鎮咳などの作用がある
<一言寺>
<浄瑠璃寺>
<真如堂>
<平野神社>
<平安神宮>
<善峯寺>
<福寿草の花と南天の実>
「難を転じて福となす」という縁起物の飾り付けがされる
<南天の箸(はし)>
無病息災を願って使われる
<鬼門の南天>
防火・厄除けとして鬼門にも植えられる
<金閣寺の床柱>
まれに太く育ったものは、幹を床柱として使われることもある
金閣寺の茶室 夕佳亭の床柱に南天の材が使われている
<花言葉>
「私の愛は増すばかり」「良い家庭」