御室桜(おむろざくら)は、「御室御所」と称される仁和寺に咲く、京都市内では一番遅咲きの桜
中門の左奥の桜園に、里桜(サトザクラ)を中心に、車返し桜・有明御室など11品種の桜が約200本ほどある
高いところからは、桜の海が広がったような盛観さが望める
御室桜は、樹高2〜3mの普通の桜の半分程と低く、躑躅(つつじ)のように根元から枝を張って花が咲くのが特性で、
花が低い(鼻が低い)ことから「お多福桜」とも称される
木の高さが低いのは、この地の岩盤が固く、深く根を張れないためといわれる
<歌>
仁和寺や足もとよりぞ花の雲 春泥
ねぶたさの春は御室の花よりぞ 与謝蕪村
<史跡名勝記念物>
常照寺の九重ザクラは、天然記念物
御室の桜は、天然記念物ではなく、国の名勝として指定されている