方丈の庵跡(ほうじょうのあんあと)


所在地:京都市伏見区醍醐日野船尾   名所地図情報名所

 方丈の庵跡(ほうじょうのあんあと)は、鎌倉時代の歌人 鴨長明が、「方丈記」を著したところといわれる跡地

 伏見区日野の法界寺(ほうかいじ)から東へ約3kmの炭山(すみやま)の渓流沿いに長明方丈石がある

【鴨長明の歴史・経緯】



【方丈の庵】

 方丈の庵は、鴨長明(かものちょうめい)が、大原に隠棲してから各地に移り住んでいたときに住居としていた組み立て式の庵

 間口・奥行きともに一丈四方(約3m四方)であるところから「方丈」と称される
 面積は約2.73坪、約五畳半程

 土台状のものが置かれ、その上に柱が立てられている
 移動を考えた組み立て式のプレハブ構造になっている
 下鴨神社が、21年ごとの年式遷宮で本殿が造り替えられる建築様式からヒントを得たといわれる

 下鴨神社の境内社 河合神社の境内に実物大で復原されている

【長明方丈石】

 長明方丈石(ちょうめいほうじょうせき)は、方丈の庵跡の下にある巨石

 大きさは5mほどあり、上は平坦になっていて、約3m四方の方丈の庵が乗る

 「長明方丈石」と記せられた石碑が立っている


方丈記

 「ゆく河の流れは絶えずして・・・」ではじまる

 「方丈記」によると
 「広さは僅かに方丈、高さは七尺が内なり。東に三尺余りの庇をさして紫折りくぶるよすがとす」と記されている
 方丈(約3m)しかない庵で書かれたので「方丈記」と称される



【方丈の庵跡へのアクセス】

 京阪バス 日野 徒歩約30分


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