小督塚(こごうつか)は、嵐山 渡月橋の近くにある、謡曲「小督」にも登場する旧跡
高倉天皇の寵愛を受けたことで、平家からの迫害を恐れて嵯峨野に身を隠した小督局の仮住居跡
渡月橋東側を北へ徒歩約5分ぐらいのところにある
<小督局(こごうのつぼね)>
平安時代後期の女官
桜町中納言 藤原成範(ふじわらなりのり)の娘
宮中の中でも美人で、高倉天皇の寵愛を受け、範子内親王(坊門院)を生む
平清盛の娘 徳子(建礼門院)が中宮のであったため、平家からの迫害を恐れて嵯峨野に身を隠す
<謡曲「小督(こごう)」>
天皇の命により、小督局を探しに当地を訪れた源仲国が、秋霧の間に微かに聴こえる琴の調べを便りに、
局の居所を探し得たという物語
<琴きき橋跡>
渡月橋の北詰にある石橋のこと
高倉天皇の命で、小督を探しに訪れた源仲国が、琴の曲「想夫恋」を聞き付けた場所
東側には、石碑が立つ
「一筋に 雲ゐを恋ふる 琴の音に ひかれて来にけん 望月の駒」