京都通百科事典(R)
（京都の史跡・京都検定・京都観光）
Encyclopedia of KYOTO
京都新城（きょうとしんじょう）
地図情報
京都新城（きょうとしんじょう）は、御所の東南に近接して設けられた関白 豊臣家の公の城郭風の公家邸宅
豊臣秀吉が最後に築城した城郭
実子 豊臣秀頼の居城のために、家紋「桐紋」や「菊紋」が入った金箔瓦など豪華絢爛な施しがされていたといわれる
豊臣家の滅亡後は、残された北政所ねねが居住した
【京都新城の歴史・経緯】
【京都新城】
「京都新城」は、後世に名付けられた名称で、当時は「太閤御屋敷」「太閤御所」「太閤上京屋敷」「高台院屋敷」などと称されていた
御所の南東に近接して造られており、後水尾上皇の仙洞御所の造営のために完全に解体され、
遺構もなく「幻の城」とも称されていた
造営当初は、京都御所の南東に近接して東西４００m、南北８００m、敷地面積は約32万m2の広さがあったとされる
聚楽第の本丸と、高台院屋敷は大きさが同じで、全体的にも近似しているといわれる
関ヶ原の戦いの前、御所周辺が戦場になるのを避けるため、京都新城の防御施設は撤去され
南面御門・内堀・南城ノ堀・石垣などが取り除かれた
寝殿・広縁・南ノ書院・白藤棚ノ西ノ殿・北殿・城ノ矢倉があったとされる
敷地東部には、現在の京都仙洞御所の池の前身と思われる「アコセガ池」を中心に大きな庭園があったといわれる
令和時代の発掘調査で、豊臣家の家紋「桐紋」や「菊紋」が入った大量の金箔瓦の破片が見つかっており、
実子 豊臣秀頼のために豪華絢爛な施しがされていたといわれる
石垣は自然石を用いて野面積みされていたのが発掘されている
【京都新城跡へのアクセス】
地下鉄 烏丸線 丸太町駅から徒歩約１５分市バス 府立医大病院前から徒歩約１０分
京阪電車 神宮丸太町駅から徒歩約２０分
