三条烏丸御所跡(さんじょうからすまごしょあと)は、烏丸通より三条通を西入南側にある史跡
平安時代後期、藤原氏の大邸宅が建てられ、鳥羽上皇の御所にもなったところ
現在、石標と説明板が立てられている
平安京左京四条三坊九町に位置した
北側は三条大路、南側は六角小路、西側は室町小路、東側は烏丸小路の一町(約120m四方)
「中右記」や「長秋記」などによると、
平安時代後期には、三条桟敷殿(床を持つ建物)として利用されていた
白河上皇の側近であり堀河天皇・鳥羽天皇の乳母である藤原光子の邸宅となる
権大納言 藤原公実と藤原光子の子で、徳大寺家の祖となる藤原実能に受け継がれる
藤原実能が鳥羽上皇に献上し、鳥羽上皇の御所となった
別称:三条烏丸殿、三条桟敷殿、三条南殿
<発掘調査>
株式会社千總の委託を受けて、財団法人京都市埋蔵文化研究所が実施
平安時代に造られた、一町規模の寝殿造による邸宅の柱跡
中島(4m×2m)があり、底に玉石を敷き詰めた遣水(幅6.5m、深さ0.4m)がある遺水庭園跡
大小の庭石で構成されている庭園跡
三条大路南側の溝
瓦類や土師器、須恵器、釉薬を施した緑釉陶器・灰釉陶器など、中国製の青磁・白磁などが出土した
<石標>
株式会社千總、三条烏丸ホテル京都の敷地内にある
区民誇りの木でもある、くすの木と一緒
1995年(皇紀2655)平成7年7月
株式会社千總により建立される