舎密局(せいみきょく)は、明治維新において京都の産業を振興する目的で、京都府が設立した理化学工業研究所
化学技術の研究・教育、および勧業のために作られた官営・公営機関
幕末に大阪市に設置された第三高等学校(京都大学の前身)となった「大阪舎密局」とは独立して、京都にも建立された
「舎密」とは、オランダ語シェミー(Chemie)の音訳で「化学」のこと
江戸時代の学者 宇田川榕庵が、翻訳したといわれる
理化学教育と化学工業技術の指導機関としての理化学校
ドイツ人科学者ワグネル博士ら、外人学者も招かれた
京都市の伝統産業である陶磁器・織物・染色の改良実験、七宝焼・ガラス・顔料の製造、
日本最初の石鹸の製造、氷砂糖・鉄砲水(ラムネ)・ビールなどの飲料の製造など、
工業化学の研究と普及が行われた
島津源蔵ら多くの人材を育て、京都の近代産業の発達に大きく貢献した