芝ヶ原古墳(しばがはらこふん)は、城陽市北部の寺田大谷の丘陵上にある古墳
久津川古墳群の中の芝ヶ原古墳群のうちの一つ
(久津川古墳群の国の史跡には含まれていない)
現在は、史跡公園として整備されている
<芝ヶ原古墳>
京都府南部、城陽市北部の丘陵上に築造された古墳
古墳時代初期の3世紀中頃に築造されたといわれる
久津川古墳群の中の芝ヶ原古墳群を構成する古墳の一つ
「芝ヶ原12号墳」と称される
<前方後方墳>
方形部の南辺に突出部がある前方後方形
盛土の厚さは2mほど残存している
後方部:南北21m、東西19m
前方部:長さ約3.5m
くびれ部:幅11.6m
前方部は、削平されてしまっている
墳丘周囲には周溝が巡らされている
墳丘の段築・葺石は認められていない
<主体部>
埋葬施設は組合式木棺の直葬
木棺は、長さ3m・幅0.8m
木棺を埋納した土壙は、長さ4.7m・幅2.5m
<出土品>
出土品は、国の重要文化財に指定され、城陽市歴史民俗資料館(五里ごり館)に保管されている
類例の少ない銅製腕輪「銅釧」が完形で出土している貴重なもの
木棺の内部から、銅鏡・銅釧・玉など多数の副葬品が見つかっている
四獣形鏡1面 直径12cm
銅釧2点
硬玉製勾玉8点
碧玉製管玉187点
ガラス製小玉1,276点
ヤリガンナ1点
墓壙上面の礫敷から、供献土器片などが出土している
庄内式という古い様相の土器
二重口縁壺4点
高坏1点
<五里ごり館(城陽市歴史民俗資料館)>
城陽市寺田今堀
芝ヶ原古墳の出土品等を保管・展示されている