白河院跡・法勝寺跡(しらかわいんあと・ほっしょうじあと)
所在地:
京都市左京区岡崎法勝寺町
地図情報
別称:白河第(しらかわてい)・白河別業・白河殿
白河院跡・法勝寺跡(しらかわいんあと・ほっしょうじあと)は、平安時代中期、
摂政 藤原良房(ふじわらよしふさ)の平安京の域外に営まれた別荘で、北家藤原氏によって代々受け継がれ、
藤原師実(ふじわらもろざね)の時に、白河天皇に献上され、法勝寺が建立された跡地
私学共済「京都白河院」前に、「此附近白河院址」の石碑が立つ
【白河院の歴史・経緯】
【白河院】
白河院(しらかわいん)は、摂政 藤原良房(ふじわらよしふさ)が、
平安京の域外に営んだ別荘
「白河第(しらかわてい)」「白河別業」「白河殿」などとも称される
藤原道長、
藤原頼通など、北家藤原氏(ほっけふじわらし)によって代々受け継がれる
桜の名所で、
花山法皇・後一条天皇・後冷泉天皇の
行幸も行われた
法勝寺は、
白河天皇御願の寺院として、白河院に建立される
尊勝寺・
最勝寺・
円勝寺・
成勝寺・
延勝寺とともに「
六勝寺」と総称された
東は岡崎道より300m東、西は岡崎道、南は現在の
京都市動物園の南、北は冷泉通より50m南に囲まれた広大な敷地であった
金堂・講堂・阿弥陀堂・法華堂・五大堂・八角堂・常行堂などの諸堂が立ちならび、
池の中島の八角九重塔は、壮大な高塔であったといわれる
【白河院庭園(京都市指定名勝)】
白河院庭園(しらかわいんていえん)は、下村忠兵衛により、白河院跡に造営された庭園
下村家は、明治時代から昭和時代にかけて呉服業を営んでいた
庭園は、
7代目 小川治兵衛(植治)により作庭された
東山への眺望を活かした庭園
和館の傍にクロマツの大木など、樹木の特性を熟知した植栽がされている
琵琶湖疏水から水流が引かれている
【アクセス】
市バス 京都会館美術館前
市バス 法勝寺町
【京都検定 第3回3級】
【京都検定 第1回2級】