吉井勇の歌碑(よしいいさむのかひ) かにかくに碑は、祇園白川の白川南通沿いに立つ歌人 吉井勇の歌碑
「かにかくに 祇園はこひし 寝(ぬ)るときも 枕のしたを 水のながるる」
吉井勇は、祇園をこよなく愛した歌人の一人
鞍馬石に
「かにかくに 祇園はこひし 寝(ぬ)るときも 枕のしたを 水のながるる」が彫られている
<発起人>
京舞井上流4代 井上八千代・
谷崎潤一郎・堂本印象(どうもといんしょう)・ノーベル賞受賞者 湯川秀樹・
大佛次郎・新村出・志賀直哉(しがなおや)・大谷竹次郎(おおたにたけじろう)・久保田万太郎(くぼたまんたろう)・
里見 敦(さとみとん)・杉浦治郎右衛門(すぎうらじろうえもん)・高橋誠一郎(たかはしせいいちろう)・
髙山義三(たかやまぎぞう)・中島勝蔵(なかじまかつぞう)・西山翠嶂(にしやますいしょう)・和田三造(わださんぞう)
<場所>
お茶屋「大友(だいとも)」の跡に立てられている
女将 磯田多佳は、文芸芸鼓として知られ、吉井勇や多くの文人と親交があった
碑に刻まれている歌も、「大友」で詠まれたものだといわれる
「大友」は、白川に張り出して建てられており、床の下を川が流れていたといわれる
<かにかくに祭>
花街 祇園甲部の行事として行なわれる
歌碑前で、吉井勇をを偲んで、芸妓・舞妓さんらの献花や、お点前の披露が行われる
1955年(皇紀2615)昭和30年11月8日
吉井勇の古希(70歳)を祝って立てられ、かにかくに祭が行われるようになる