6月5日から翌日の未明にかけて行われる
沿道の明かりが全て消されて真っ暗にされ「暗夜の奇祭」と称される
<朝御饌の儀>
6月5日午前10時
<夕御饌の儀>
午後5時頃
神楽などが奉納される
<護摩焚法修>
午後7時頃
お火焚きの神事が行われる
午後9時ぐらいまで、境内では舞の奉納などが行われる
<梵天渡御(ぼんてんとぎょ)>
宇治神社の御旅所 => 縣神社(神移し)=> 宇治神社の御旅所へ渡御 => 縣神社(還幸祭)
午後11時
宇治神社の境内
沿道の露店や町の明りが一斉に消される
宇治神社にある御旅所から、ふれ太鼓、猿田彦大神の面、雌雄の獅子頭、鏡をつけた榊などが続く
午前0時過ぎ
縣神社に到着
神移しの儀が行われ、神霊が「梵天」と称される依代へ移される
境内と大幣殿前まで、梵天のぶんまわしが行われる
町内の男集により、梵天を乗せた御輿を、御旅所まで渡御が行われる
神輿の通過する間は、家々も明かりを落として、梵天渡御を迎えるため「暗闇の奇祭」と称される
午前1時過ぎ
御旅所に到着し、御輿の担ぎ手は解散する
梵天は、再び縣神社に戻り、遷幸祭が行われる
「梵天」は、1600枚もの奉書紙を短冊に切って束ねた御幣を青竹に挟みこんだもの
高さ約1mほどの球形で、重さ約50kg
<分裂開催>
2003年(皇紀2663)平成15年
還幸祭が行われなかったことで、縣神社と、御輿の担ぎ手である縣祭奉賛会と係争になる
2004年(皇紀2664)平成16年から
縣神社が、独自に梵天渡御を行うこととなる
2014年(皇紀2674)平成26年
縣祭奉賛会が自粛することで、縣神社のみの梵天渡御となる
2015年(皇紀2675)平成27年から
再び分裂開催となった
<宇治神社>
梵天渡御は、宇治神社の御旅所へ渡御されているが、祭の主導権などで係争になっている
縣神社は、木花咲耶姫命を祭神とした独立した神社であるとしているが
宇治神社は、縣神社は、宇治神社の祭神 菟道稚郎子の母神にあたる宮主矢河枝比売命を祀る末社であると主張される
1968年(皇紀2628)昭和43年
裁判となり和解している