阿含の星まつり(あごんのほしまつり)は、毎年2月11日、山科で行われる阿含宗の護摩法要
境内に2基の巨大な護摩壇が設けられ、約600人の山伏が、山伏問答や各種作法を行い、
護摩壇に火が付けられ、読経の続く中、大きな炎の中に、奉納の護摩木が投入され祈願が行われる
阿含宗最大の行事とされる
<阿含の星まつり>
朝7時半頃
神事、各種奉納やら山伏問答が行われる
朝9時頃
2つの護摩壇に点火される
読経の続く中、各種奉納が行われる
<星>
星まつりの「星」とは、人が誰でもが持つ2つの「運命の星」のこと
本命星:元々生まれながらに持っている運の大小や強弱・良否や可能性を示す運命の星
当年属星:毎年巡り来る、その時の運の現われ方や運の勢いを示す運期の星
密教占星術では、日常で起こる様々な良いことや悪いこと(吉凶禍福)は「運命の星」によるとされる
密教において、「除禍招福、運気・運期転換の秘法」と称される密教最高の秘法の一つである
「星まつり護摩供」は、旧暦の年始めである節分に護摩を焚き、2つの運命の星を供養して、
悪い運命の流れを好転させ、よい運命の勢いを強くする開運方法とされる
<神仏両界大柴燈護摩供(しんぶつりょうかいだいさいとうごまく)>
神仏両界の両壇護摩が焚かれる
正面祭壇向かって右に仏界の総本尊である真正仏舎利尊を、左には神界の主神として素戔嗚尊が祀られる
祈願成就の神界壇と、先祖供養の仏界壇を築いて、阿含の護摩木のお焚き上げが行われる
<阿含の護摩木>
阿含宗の添え護摩木には、祈願の護摩木と供養の護摩木の2種類がある
密教では、願いごとの成就を祈るときに、護摩を焚いて諸仏善神に祈願することが最上であるとされている
護摩修法では、護摩の火は、仏の智慧、解脱成仏力を表す
護摩木に書かれた願い事は煩悩とされ、智慧の火でもって煩悩を焼き尽くして浄化し、願いごとの速やかなる成就を祈る
<神仏両界の秘法>
神界壇・金剛界壇では、運気を転換して宝を生み出す「宝生護摩」が、
仏界壇・胎蔵界壇では、先祖をご供養して運を開く「解脱供養護摩」がお焚き上げされる