賀茂競馬会神事(かもくらべうまえしんじ)は、上賀茂神社で行われる葵祭の前儀の一つ
2頭の馬が、1馬身の差をつけてスタートし、差が広がれば前の馬の勝ち、狭ばれば後ろの馬の勝ちとなる
「徒然草」などにも競馬会神事の様子が記されている
上賀茂神社は、競馬発祥の地といわれている
上賀茂神社の祭神の賀茂皇大神は、競馬の守護神ともいわれる
午前中
頓宮遷御(とんぐうせんぎょ)にて、菖蒲の根合せの儀などが行われる
午後より
「乗尻(のりじり)」と称される騎手により、安全と必勝を祈る乗尻奉幣の儀などが行われる
<乗尻(のりじり)>
乗尻が左右に分れ、左方は打毬(たぎゅう)、右方は狛鉾(こまぼこ)の舞楽装束を着け、菖蒲がつけられた10頭の馬に
乗って社頭に向かう
勧盃、日形乗、月形乗、修祓、奉幣の儀が行われる
<競馳(きょうち)>
一の鳥居から二の鳥居までの芝生に馬場が設けられ、左方と右方から馬1頭ずつを出し、2頭が約400mを駆け抜ける
スタート地点は1馬身の差がつけてられたおり、差が広がれば前の馬の勝ち、狭まれば後ろの馬の勝ちとなる
判定により、赤扇が上がれば左方、黒扇なら右方の勝ちとなる
勝った乗尻は、賞の禄絹を鞭で受け取り、2回頭上で回したあと返却される
<競馬会足汰式>
5月1日
出走する10頭の馬は、足汰式で事前に走り具合が確かめられ、出走馬の組み合せが決められている