斎王代(さいおうだい)

斎王代(さいおうだい)は、潔斎して神さんに仕えていた斎王の代理とされる女性

斎王は、かつて伊勢神宮賀茂社に奉仕した未婚の内親王で、斎宮・斎院に住まわれていた

現在は、斎宮・斎院はなく、斎王代は、葵祭などの祭事のときに務める

創始:1956年(皇紀2616)昭和31年
2013年現在:第58代斎王代

【斎王代の経緯】

【斎王】

 宮中では、神さんへの崇敬の念を表すための一つとして、未婚の皇女を神さんの御杖代として差し遣わされた

 嵯峨天皇の勅願により、伊勢神宮にならって賀茂社でも皇女による奉仕が始められる

 伊勢を「斎宮」、賀茂を「斎院(さいいん)(いつきのみや)」と称されるされる

 初代斎王は、嵯峨天皇第八皇女 有知子内親王

 新たに天皇が即位されるたびにト定され、天皇が上位・崩御されたときに退下するのが習わしとされた

【斎王代】

 <賀茂斎院跡
 4月下旬
 葵祭に先立って、斎王代が、上賀茂神社下鴨神社の参拝後、櫟谷七野神社に参拝する
 賀茂斎院跡の碑の前で御払いをした後、神前に献茶し、玉ぐしを供える


 <曲水の宴
 4月29日、11月3日
 城南宮
 斎王代が陪席される

 <斎王代・女人列御禊神事
 5月初旬の吉日
 上賀茂神社下鴨神社の隔年交代で行われる
 葵祭の前に、斎王代と、女人列に参加する約40人の女性が身を清める神事

 <葵祭
 5月15日
 京都御所の建礼門前から賀茂社へ、斎王代を中心とする女人列が巡幸する路頭の儀が行われ、
 賀茂社の神前において、社頭の儀が行われる

 <烏相撲
 9月9日
 上賀茂神社
 斎王代が陪席される

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