重陽祭(ちゅうようさい)は、重陽の節句の祭事
中国では、奇数を縁起の良い「陽」として、奇数で一番大きな数字9が重なる9月9日を「重陽」といい、縁起の良い日とされ、
この日に菊酒を飲むと災厄を逃れるといわれており、別名「菊の節句」と称される
菊には、身体を良くする薬としての効き目があり、無病息災、不老長寿の効果があるといわれる
平安時代
宮中では秘中の儀式が行われていた
<上賀茂神社>
宮中で、行われていた秘中の儀式が由来
菊酒を飲んだり、菊花についた露で肌を拭き災厄が祓われる
本殿に菊花を供え、無病息災、延命長寿、悪霊退散が祈願される
弓矢を手にし白い装束を着た2人の刀弥(とね)が、横飛びしながら出てきて
「カオーカオー、コーコーコー」と烏の鳴き声を真似て、子供力士が相撲を取る烏相撲も行われる
上賀茂神社の周辺の賀茂の住人を「烏族」と称されていたことが名前の由来
<車折神社>
無病息災、不老長寿を祈願する神事
1997年(皇紀2657)平成9年
130年ぶりに復活される
菊の挿頭(かざし)を身につけて舞う優雅な舞楽が奉納され、菊酒も振舞われる
<法輪寺>
菊の花のしずくから霊薬を得て長寿を保ったと伝わる菊慈童像がある
700歳も延命したといわれる
菊の花に綿をかぶせた「菊の被綿(きせわた)」を菊慈童像に供え供養し、
夜露にさらして、翌日その濡れた綿で身体を拭くと、無病息災がかなうといわれ、
菊酒を杯に汲み無病息災を祈願する
邪気を払うとされる茱萸袋(しゅゆふくろ)が授与される