綾傘鉾(あやがさほこ)は、祇園祭における山鉾の一つの傘鉾
応仁の乱以前からあった古い鉾の一つで、長柄のついた綾傘を人が手に捧げ持って巡行する古い形態の鉾
洛中洛外図などにも描かれている
2008年(皇紀2668)平成20年に、巡行中に重量測定が行われ、0.36tと、全山鉾の中で最も軽かった
<御神体>
木彫漆箔鶏(京都市指定文化財)
傘鉾の鉾頭として用いられている雄鶏の木像
1727年(皇紀2387)享保12年の制作
<綾傘鉾稚児社参(あやがさほこちごしゃさん)>
7月7日午後
八坂神社にて
金色の烏帽子に狩衣姿で真っ白に化粧してもらった綾傘鉾の稚児6人と、町内の役員達が、巡行の無事などを祈って
八坂神社に参拝する
稚児達一人ずつに八坂神社から稚児と認める「宣状」が授けられる
幟を先頭に、本殿の周囲を3周する「お千度の儀」が行われる
<風流踊>
音楽、舞踊、棒振の芸が付随している
今宮神社のやすらい祭と同様に、疫病を鎮めるために行われていた
平安時代からの風流踊の伝統を今に伝えるものとされている
四条傘鉾の棒振り踊とまた異なった雰囲気となる