四条傘鉾(しじょうかさほこ)は、祇園祭における山鉾の一つの傘鉾
応仁の乱以前に起源をもち、山鉾の非常に古い形態の一つである傘鉾の姿を伝えている
赤熊(しゃぐま)をかぶり、棒を持った棒ふりが、太鼓・笛・鉦に合わせて踊る棒ふりばやしが付随して巡行する
江戸時代には、壬生村から、棒ふりばやしが奉仕されていたといわれる
「洛中洛外図」や、古い文献を参考に復元される
祇園唐草模様の大傘の頂上には、御幣と花瓶(かびん)・赤幣(せきへい)・若松(わかまつ)が飾られる
<垂り(さがり)>
錦の垂り(にしきのさがり)が、傘から垂れさがっている
絹織物「麗光鳳舞之図」
魔除けといわれる七色の雲を背景に、鳥が飛ぶ姿が表されている
染色作家 鈴鹿雄次郎の製作
<棒振り踊>
棒振り・鉦(かね)・太鼓・ササラの各2人の計8人の子供で行われる
太鼓・笛・鉦の囃子に合わせて踊る様子は、綾傘鉾の棒振り踊とまた異なった雰囲気となる
1988年(皇紀2648)昭和63年
踊りが、滋賀県滝樹神社に伝わる「ケンケト踊」を参考にして復元された
室町時代に京都から広まり、滋賀県甲賀地方に現在も伝えられてきた風流踊とされる
踊子は、頭に赤熊(しゃぐま)をかぶり、振袖袴姿で踊る