吉符入(きっぷいり)は、7月1日〜5日の間に、各山鉾町で行われる祇園祭の祭事の一つ
「神事始め」の意味があり、各山鉾町において、町内関係者が本年の祇園祭に関する打ち合わせをし、
鉾の御神体が祀られ、八坂神社の神職により御祓(きよはらい)を受け、祭の無事が祈願される
<長刀鉾町吉符入>
長刀鉾の町会所の2階で、保存会の役員や囃子方らが集まり行われる
鉾の御神体が祀られ、祭の無事が祈願される
稚児と禿の名前を書いた名簿を「吉符」と称され、神前に納められる
稚児が、「蝶とんぼの冠」と称されるクジャクの羽を飾った冠をかぶって振袖に袴を着て、2人の禿とともに、町関係者の前で、
巡行のときに鉾の上で舞う「太平の舞」が披露される
「奉納囃子」と称されるお囃子が演奏される
その後、稚児が、町会所の窓辺から身をのりだして、四条通に向かって舞を行われる
<二階囃子>
囃子方をもつ山鉾では、吉符入の夜から、町会所の2階でお囃子の稽古が初められる
<役行者山>
他の山鉾と異なり、吉符入のとき、八坂神社の神官による清祓(きよはらい)を受けず、護摩焚きにより清祓が行われる