お千度の儀(おせんどのぎ)(OsendonoGi)
祇園祭の祭事の一つ
日時:7月1日 午前10時
場所:
八坂神社
地図情報
鉾町:
長刀鉾
お千度の儀(おせんどのぎ)は、祇園祭の祭事の一つ
長刀鉾の稚児が、八坂神社に稚児に選ばれた事を報告し、山鉾巡行の安全と、神事の無事が祈願される
お千度の儀から、1ヶ月間にわたって行われる祇園祭が始まる
【お稚児さん】
長刀鉾のお稚児さんは、
祇園祭の生神様とされる
6月下旬 結納の儀
稚児は、古式にのっとり結納の儀が行われ、稚児家から
長刀鉾へ養子に出される
7月1日 お千度の儀
長刀鉾の稚児に選ばれたことの報告と、神事の無事が祈願される
このとき、稚児と素手で手をつなぐ事は許されず、白い布越しに手を引かれていく
7月13日 稚児社参
稚児は、孔雀の羽をあしらった烏帽子(えぼし)をかぶり、神式衣装をまとい
八坂神社への社参が行われ、
八坂神社の神様のお使いとしての位(五位少尉)をいただく
このときから、稚児は、精進潔斎(しょうじんけっさい)の生活に入り、
地面に足をつけてはいけないとされ、
強力(ごうりき)に担がれたり、馬に乗ったりして移動し、日常では、おこぼを履いて過ごす
7月17日
山鉾巡行
先頭の
長刀鉾に乗る稚児が、太刀によって注連縄を切り落とし、結界を解き放ち
山鉾の巡行を進ませる(
注連縄切り)
山鉾巡行の後
八坂神社の神様のお使いとしての位を返しにいき、役を終える
【お千度の儀】
7月1日の午前10時
長刀鉾の稚児や、補佐役の二人の禿(かむろ)、
長刀鉾町の役員や稚児係、保存会役員が、
八坂神社に参拝する
南楼門から、禿の二人を先頭に、その後に、稚児が続き、境内・本殿へと入る
本殿では、祝詞奏上が行われる
その後、稚児・禿、鉾町の役員、稚児家の両親と親戚が揃って本殿を3周回り、
本殿前と、本殿裏で、参拝を6度行う
それにより、役員・お供の数などを通算して、千度参拝したこととされる
このとき、稚児と手をつなぎお供する父親あるいは「祖父、役員らは、
稚児と素手で手をつなぐことは許されず、白い布越しに手をつなぎ引かれる
稚児は、大きな朱傘を差し掛けてもらいながら境内を歩く