注連縄切り(しめなわきり)は、祇園祭の山鉾巡行の重要な儀式の一つ
先頭の長刀鉾の稚児により、四条麩屋町に張られた注連縄(しめなわ)を太刀で切り落とされる
これにより、神域の結界が解き放たれ、山鉾が神域へ進んでいく
<注連縄>
祇園祭の山鉾巡行の当日(7月17日)早朝、高橋町の人達により、四条通麩屋町の南北に「斎竹(いみたけ)」と
称される榊(さかき)が立てられる
その斎竹から、アーケード上の高さぐらいに四条通を横切りるように注連縄が張られる
<山鉾巡行>
午前9時頃、各山鉾が鉾町を出発し、四条烏丸付近で、くじで定められた順番に整えられ、
先頭の長刀鉾から、順番に四条通を東進していく
四条堺町で「くじ改め」が行われた後、四条麩屋町に張られた注連縄まで進む
<長刀鉾>
長刀鉾は、くじ取らずで、毎年、山鉾巡行の先頭になることが決まっている
長刀鉾には、唯一、稚児人形ではなく、毎年、長刀鉾町と縁組を行う小学生が生稚児となる
<注連縄切り>
長刀鉾が、四条通を横切るように斎竹に張られた注連縄の前で停止する
注連縄を手繰り寄せられ、まな板のような台の上に乗せられる
介添えの男性が持っていた刀を、稚児に渡される
介添えの男性に添えられながら、二人羽織のように、稚児が刀を抜く
稚児は、刀を右手に持ち両手を広げ、その後、両手で刀を持ち右・左・右に振り、真ん中に構える
刀を上に振りかぶって、勢いよく刀をおろし、注連縄を切り落とす
これにより、神域への結界が解かれ、山鉾らが、災い払いながら進んでいく