岩戸山(いわとやま)は、祇園祭における山鉾の一つの曳山(ひきやま)
日本神話の、天照大御神が天の岩戸(あまのいわと)に隠れ世の中が暗闇となってしまったため、八百万神が集まり、
天の岩戸から招き出し出現するところを表している
江戸時代中期に曳山(ひきやま)に改造される
<御神体(人形)>
三体が祀られている
白衣姿で胸に鏡をかけている天照大御神
脇に、白衣に唐冠(とうかん)を冠った手力雄尊(たぢからおのみこと)(戸隠大明神(とがくしだいみょうじん))
屋根の上に、太刀を帯き(はき)、天瓊矛(あめのぬぼこ)をつき出した伊弉諾尊
<屋上の松>
舁山(かきやま)だった名残りとして、鉾柱(ほこばしら)の代わり屋上に松を立てている
<屋根裏>
今尾景年の筆の金地著彩草花図(ちゃくさいそうかず)
<前後軒裏>
中島華鳳(なかじまかほう)の筆の金地著彩鶺鴒図(せきれいず)
<前懸>
玉取獅子文(たまとりじしもん)中国緞通(だんつう)
<下水引>
波鳳凰文綾地錦(なみほうおうもんあやじのにしき)
<胴懸>
ペルシャ唐草文緞通
<見送>
日月龍百人唐子遊文図(にちげつりゅうひゃくにんからこゆうもんず)
1986年(皇紀2646)昭和61年に、京都川島織物により復元新調されたもの
<旧見送>
皆川泰蔵作(1979年(皇紀2639)昭和54年7月新調)の「ベネツィア」が保存されている