蟷螂山(とうろうやま)は、祇園祭における山鉾の一つの舁山
御所車と、その屋根の上に絡繰(からくり)で動く大蟷螂(おおかまきり)が乗っている
応仁の乱の以前からあったといわれる
洛中洛外図屏風など祇園祭を描いた絵画に多く描かれている
「蟷螂(とうろう)の斧を以て隆車の隧(わだち)を禦(ふせ)がんと欲す」という中国の詩文にちなむ
「蟷螂の斧」とは、自分の力のほどをわきまえず、大敵に立ち向かうこと
カマキリが自らの力をも顧みず、強敵に立ち向かい、斧で大車を防ぎ止めようする様子を表している
南北朝時代
足利義詮軍と戦い戦死した、当蟷螂町の四条隆資(しじょうたかすけ)の武勇ぶりをカマキリに見立て
四条家の御所車に蟷螂を乗せて巡行したのが由来といわれる
<蟷螂(とうろう)>
絡繰(からくり)により、カマキリが鎌首を大きくもち上げる
宵山のときから、山の上の御所車に乗せられる
町会所には、先代のカマキリも展示されている
<御所車>
<懸装品>
1981年(皇紀2641)昭和56年
復興のときに前懸・胴懸・見送が新調される
羽田登喜男の作
山鉾初の友禅染
1999年(皇紀2659)平成11年
友禅の水引が新調される