灌仏会(かんぶつえ)(花まつり) 京都通メンバ
灌仏会(かんぶつえ)(花まつり)は、釈迦の誕生を祝う仏教行事

日程:4月8日(釈迦の誕生日)

釈尊三大法要の一つ

【歴史・経緯】



【灌仏会(かんぶつえ)】

 日程:4月8日:釈迦の誕生日

 花々に彩られた花御堂に安置された釈迦の誕生仏に甘露水に見立てた甘茶をかけて釈迦の生誕を祝い、
 子供たちの健康を祈願する

 別称:降誕会(ごうたんえ)・仏生会(ぶっしょうえ)・浴仏会(よくぶつえ)・竜華会(りゅうげえ)・花会式(はなえしき)
 愛称:花まつり


 <灌仏会の名称の由来>
 仏に甘茶を灌ぐ(そそぐ)ことから名付けられた

 <花御堂(はなみどう)>
 灌仏会のために作られた小さな御堂
 華やかな色とりどりの花で飾られ、釈迦の誕生仏が安置される

 <誕生仏(たんじょうぶつ)>
 右手で天を指し、左手で大地を指した、生まれたときの釈迦の姿の像

 <甘茶(あまちゃ)>
 ヤマアジサイの変種 小甘茶(こあまちゃ)の木から作られた、独特な甘さのあるお茶
 小甘茶の葉は苦いが、発酵させると砂糖の数十倍の甘さになる
 誕生仏に甘茶をかけて、穢れを払い、子どもの身体健全や諸願の成就を祈願する
 釈迦が誕生したときに、龍によって甘露水(清らかな水)が灌がれ、その誕生を祝福したことを見立てる

 <白い象>
 釈迦の母親マーヤの夢の中で、鼻で白い蓮の花を持った六本の牙がある白い象を見て解任したといわれる
 五穀豊穣を意味するともいわれる

【釈迦の誕生】

 約2500年前
 インド北の方、ヒマラヤ山脈の麓にシャカ族の部族、王シュッドーダナ、妃マーヤが住んでいた

 マーヤは、夢の中で、天から現れた神さまに抱えられ、空を昇っていき、広い草原に降り立つ
 心が穏やかになり、横になり休んでいると、鼻で白い蓮の花を持った六本の牙がある白い象が現れる
 マーヤが、白い象をぼんやりと眺めていると、象は、マーヤの右脇にスッと入りこむ
 マーヤは、驚き夢から覚めると、身体の異変に気付くと懐妊をしていた

 紀元前463年4月8日
 出産をひかえたマーヤは、ルンビニの色とりどりの花が咲く庭園を散歩していた
 梢に咲く花をとろうと右手をあげると、右の脇が光り輝きだし、多くさんの天女が舞い降りてきた
 マーヤの右脇から男の子が生まれてきた

 男の子の頭上には、9匹の龍によって甘露水(清らかな水)が灌がれ、その誕生を祝福したといわれる
 すぐに7歩歩いて、右手で天を、左手で地面を指さしながら「天上天下唯我独尊」としゃべったといわれる

 <ゴータマ・シッダールタ>
 釈迦のサンスクリット語による名前

 <ルンビニ>
 ネパールの南部にある小さな村
 仏教の四大聖地とされる

 <天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)>
 釈迦が生まれてすぐに7歩歩いて、右手で天を左手で地面を指さしながらしゃべった言葉
 「私たち一人ひとりの命は、他の何にも代えることのできない絶対的な尊さがある」ことの教えとされる

【その他】

 <釈尊三大法要>
 釈迦のゆかりの日に行われる三大法要

 涅槃会  2月15日 命日
 灌仏会  4月8日  誕生日
 成道会 12月8日  悟りを開かれた日


【京都検定 第25回3級】


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