居籠祭(いごもりまつり)は、精華町の祝園神社で、毎年正月 初申の日より3日間行われる奇祭
祭礼の間、氏子たちは神さんを迎えるため、決して音をたてないように、家の中に籠り、
扉は、開閉の音がしないよう開けたままにして、
料理は一切せずに、作っておいた精進料理を食べ、水もくみ置きしておいたといわれる
牛や馬などの家畜は、期間中は遠くの親類に預けたといわれる
正月の静まりかえった夜に、大松明を持って、神職らにより、さまざまな神事が行われる
京都府無形民族文化財指定
毎年正月 初申の日より3日間にわたり行われる
1月に申の日が3回ある年は、中の申の日になる
<風呂井の儀>
第一日
風呂の井戸で、神職が暗闇の中で祝詞を奏し、玉串を納める
非公開の神事
<御田の儀>
第二日 午後7時頃から
重さ100kg程の大松明が、約2km離れた祭場に担がれて運ばれる
神職が鈴を鳴らし、村中が消灯し一切の物音を謹慎される
直会(なおらい)として、唐辛子をたくさん入れた名物の豆腐汁が振る舞われる
<綱引の儀>
第三日 午後3時頃から
氏子たちが、青竹で邪鬼をかたどった綱の輪を曳き合い、神さんを迎え豊かな実りもたらす神事が行われる
網に体をこすりつけることにより、病気を網に移し、病に勝つことを祈願する
青竹の網を焼いて送り火として霊を慰める