亥子祭(いのこまつり)は、平安時代に宮中で、亥の月・亥の日・亥の刻に行われていた餅つきの神事を再現したお祭
雅楽が流れる中、宮司以下祭員と5人の奉仕女房が、平安衣装を身に纏い、拝殿の上で無病息災を祈って亥子餅をつく
亥の月(旧暦10月)・初亥の日・亥の刻(21時〜23時)に亥の子餅を食べると病気にならないといわれている
護王神社での祭典後、亥の子餅は朝貢列によって京都御所に献上され、境内では参拝者に振る舞われる
<玄猪式(御玄猪)>
平安時代の宮中で「玄猪式(げんちょのしき)」、「御玄猪(おげんちょ)」と称される儀式だった
現在では、「御春式(おつきしき)」とも称され、古儀を復活されている
午後5時から護王神社の本殿で、祭典が行われる
宮司が天皇に、祭員が殿上人に扮して、一般から公募した5人の奉仕子女が平安朝装束で、拝殿で優雅な儀式を行う
子女が献上した胡麻(黒)・小豆(赤)・栗(白)の粉を依官姿の神職が二本の柳の杵と小臼で悠長につき、
三種の御玄猪(おげんちょ)(亥の子餅)を神前に供える
<禁裏御玄猪調貢列>
午後6時30分頃
提灯を手に「亥子餅」を皇室に献上するために行列が護王神社を出発し、蛤御門を通り京都御所に向かう
献上後、
境内では、亥子囃子を唱えながら亥の子餅をつき、参拝者に授与し、無病息災が祈願されている