京都府立植物園(きょうとふりつしょくぶつえん)は、左京区の北山駅の近くにある京都府立の植物園
日本の代表的な植物園とされる
<半木の森>
植物園の北半分
山城盆地の植生が残る自然に近い森を利用した生態植物園になっている
大小四つの池に囲まれた約5,500m2
池の周りは楓(カエデ)類が多く、池に映えた色彩はすばらしく、特に秋は紅葉の名称
<半木神社>
半木の森の一画にある神社
<半木の道>
植物園の西側に沿った枝垂桜の桜並木の散歩道
<日本の森・植物生態園>
日本各地の山野に自生する植物や、日本の風土で古くから栽培されてきた桜・梅・花菖蒲などの園芸植物、
竹笹、針葉樹などが、できるだけ自然に近い状態で植栽されている
総面積15,000m2、約1,000種類
外周部は、樹木林とし、内部は8区に分かれている
南入口付近は、九州・四国の暖地性植物
中央の池付近は、関西・中部・関東の植物
西入口付近は、京都とその周辺で見られる植物
北入口付近は、東北・北海道に多い寒地性と高山帯の植物
それぞれ湿地と砂地が作られ、水辺と海辺に生育する植物が植栽されている
京都府開庁100年記念として造成される
<梅林>
植物園内に2ヵ所あり、紅白の約60品種、150本の梅の木がある
12月中旬頃から3月下旬まで咲き続ける梅の名所
<桜林>
正門花壇・観覧温室の北側一帯に広がる
植物園内には、珍種、奇種を合わせ約70種の約500本の桜がある桜の名所
4月上旬に染井吉野(ソメイヨシノ)、山桜(ヤマザクラ)
中旬に枝垂桜(シダレザクラ)
下旬には里桜(サトザクラ)が見頃となる
1961年(皇紀2621)昭和36年4月の再開園に向けて、桜の植樹が行われ、「サクラ園」が整備された
4月上旬には、夜桜のライトアップが行われている
<大芝生地>
植物園の中央の憩いの広場
面積約15,000m2
<正門花壇>
春のチューリップなど、1年草を中心とした四季の草花が鑑賞できる
左に観覧温室、正面に桜林、背景には北山連峰のすばらしい景観が望める
<観覧温室>
植物園の中央の西側に建つ
外観は、池に浮かんだ金閣寺と、北山連峰をイメージした優雅なデザイン
延床面積、約4,612m2、高さ、最高約14.8m
熱源は、都市ガス、冷温水による冷暖房完備、コンピュータによる自動環境制御
約4,500種類、25,000本が植栽されている
9つのゾーンで構成され、世界の熱帯植物が観賞できる
面積、植栽植物の種類ともに日本最大級の温室
球根ベゴニア展・フクシア展・食虫植物展・洋ラン展などが随時開催されている
<造形花壇>
バラを中心とした花壇
<洋風庭園>
噴水や滝のある沈床花壇がある
バラやキリシマツツジなど、約300品種約2000株の四季の草花
ヒマラヤスギ、カイズカイブキなどの針葉樹が左右対称の幾何学模様に配されている
<くすのき並木>
植物園の南部、東西約200mの常緑の並木
開園当初から植えられ、樹齢90年になる
<宿根草・有用植物園>
植物園の北西部にある
宿根草は、開花、結実しても枯死せず越年する草本植物
有用植物は、ハーブや薬草、繊維、染料作物、工芸作物など生活に役立つ植物
海外の宿根草や球根植物、有用植物、水生植物、低木など約1000種が植栽されている
<盆栽・鉢物展示場>
植物園の北西部にある
松柏類の盆栽や、雑木の鉢物など、約40種類、80鉢が展示されている
<竹笹園>
植物園の北東部にある
庭園用、竹材、食用など、生活に関わりの深い有用竹笹類、約100種が植栽されている
<つばき園>
植物園の北東部一帯の約4,000m2
桃山時代から江戸時代にかけて多くの品種が生まれ、約250品種・約600本が植栽されている
<はなしょうぶ園>
植物園の中東部にある
端正美麗な江戸系、優雅な伊勢系、雄大で豪華な肥後系など約250品種、約3000株が植栽されている
<ワイルドガーデン>
植物園の北東部の北山門を入ったところにある
樹木、石組、水の流れに合わせ、宿根草、球根類など色々な種類の1、2年生草花が植栽されている
東アジアで唯一のディスプレイガーデンとして認められている
<植物園会館>
正門を入って東に建つ
図書やAV機器を導入された研修室、展示室、園芸サロンなどがある