京都府京都文化博物館(きょうとぶんかはくぶつかん)は、京都の歴史と文化を分かりやすく紹介する文化施設
平安建都千二百年記念事業の一環として建設される
赤れんがの別館(重要文化財)は、旧日本銀行京都支店の建物で、三条通界わい景観整備地区の重要な建造物の一つとして
保存、公開されている
1986年(皇紀2646)昭和61年 基本設計完了、工事着工
1988年(皇紀2648)昭和63年10月 開館
鉄骨鉄筋コンクリート造 陸屋根
地上7階 地下1階建
敷地面積 4,790.72m2
建築面積 3,646.56m2
延床面積 15,827.42m2
総事業費 82億1000万円
<本館>
地階:図書室、収蔵庫、機械室、駐車場
1階:ろうじ店舗(テナントショップ)、ミュージアムショップ、事務室
2階:歴史展示室
3階:美術工芸展示室、映像ギャラリ、映像ホール
4階:特別展示室
5・6階:貸し会場
7階:事務室
<別館>
地階:整理室、財団法人 古代学協会
1階:ホール、テナントショップ
2階:講義室、財団法人 古代学協会
別棟:遺物収蔵庫
<ろうじ店舗>
江戸時代末期の京町家の表構えを復元した店舗
本館1階
<日本銀行京都支店(重要文化財)>
明治を代表する赤レンガ洋風建築
設計:日本の近代建築の祖といわれる辰野金吾とその弟子 長野宇平治
1906年(皇紀2566)明治39年に竣工
建物は、煉瓦造で二階建、一部地下1階、スレート(粘板岩、銅板葺)
外観は、三条通に面して左右対称で、赤煉瓦に白い花崗岩が装飾的に配されている
19世紀後半のイギリスの建築によく使われた様式
屋根にはいろいろな形の通気塔・採光窓などが設けられて変化を持たしている
内部には、旧営業室の吹き抜けの大きな空間があり、カウンタや壁面の装飾、天井の飾りに明治時代の雰囲気が現れている
<金庫棟>
建物の背後の別棟
渡廊下でつながっている
煉瓦造、一階建、桟瓦葺
<紙本淡彩 柳下童子図(しほんたんさい りゅうかどうじず)(重要文化財)>
「柳下童子図屏風(りゅうかどうじずびょうぶ)」
江戸時代の画家 池大雅(いけたいが)が描いた屏風絵
揺れる柳や笹の生い茂げる小川に、水面には柳や笹の葉の影も描かれている
小川に架かる橋の上には、2人の童子がいて、一人が川面を覗きこみメダカなどを捕まえようとしている様子
1995年(皇紀2655)平成7年
財団法人 池大雅美術館から、73件85点の池大雅の絵画・書跡・資料などが京都府に寄贈されたうちの1点
京都府立総合資料館が所蔵し、京都文化博物館で管理されている